CATS WELCARE 開設にあたって 

CATS WELCARE 開設にあたって 

2019.09.26

今、多くのボランティアがネコの保護活動をしています。共通の課題は、保護したいネコはいっぱいいるけれど里親がなかなか見つからない、ということです。

一方で、ネコを飼ってみたいけれど年齢を考えると終生飼養に不安がある、アレルギーなど自身の健康が心配、など様々理由で二の足を踏んでいる人がたくさんいます。多くの保護施設はネコが再び捨てられるリスクを考えてこういう人達には譲渡をしません。けれど、もらわれていくネコが増えなければ救えるネコも増えないのです。

 現在、日本でペットを飼育するにあたっては、すべての責任を飼い主が負わなくてなりません。しかし、飼育環境の改善にともないペットの長寿化が進んでいる今、最後まで面倒を見られると自信をもって言える人はごく一握りではないでしょうか。独居世帯も増え、就業や経済状況も不安定化している現代日本で、10年20年先のことはだれにもわからないのです。まじめにペットのことを考えれば考えるほど、自信をなくしてしまうのは普通のことだと思います。

 高齢化が進み孤独な高齢者が増えている中、保護ネコをペットとして迎え入れることは高齢者にとっても動物にとってもしあわせな選択だと思います。高齢だから終生飼養ができないと非難する前に、継続して一緒に責任の一端を担うという視点が必要ではないでしょうか。飼育に関する悩みの相談にのったり、餌の買出し、通院の手伝い、一時預かりなどのサポートを提供するシステムの構築です。飼い主の疾病など、どうしても飼育継続が困難と思われるケースについては、再引き取り、新しい里親への譲渡システムも必要でしょう。

 保護ネコの受け皿を増やすためには、受け入れようとしてくれる人たちを条件で縛るのではなく、譲渡後もネコおよび飼い主を見守り続け、サポートする仕組みが求められていると思います。 保護ネコを引き取ってくれた高齢者と、ネコを介して定期的にコンタクトを取るサービスは、高齢者の見守りと孤独感の軽減にもつながり、別の視点からも有用なサービスなのではないでしょうか。

 高齢者の生活の質の改善という観点からは、高齢者施設へのネコの提供も考えています。終の住処として選んだ施設にネコが暮らす部屋があったらどうでしょう。ネコとの触れ合いは間違いなく孤独を癒し、人生の終末に温もりを与えてくれるはずです。

 実は私は小児科医なのですが、医者としての立場でもサポートを考えています。ちょっとした日常の健康相談や、アレルギーなどの健康上の理由で飼育に困難を来した人への医療および生活アドバイスの提供などが可能ではないかと考えています。

 小児科医として私が学んだことがあります。以前勤めていた病院で児童虐待対応チームのリーダーを務めていました。家庭という閉鎖空間で親の虐待から子供を守るには、虐待する親を非難するのではなく、虐待せずに過ごせるようサポートすることが必要という考え方です。初めから子供が憎い親はいません。ほぼすべての親が、自身の日常の困難さから子供への攻撃に転じます。親を非難し一時的に子供を取り上げることは、根本的な困難さの解消には至らないため、結局は問題の解決になりません。親の苦しみを救うことで子供を守るという発想の転換が必要です。ペットを守るにも同じ考え方・アプローチが必要ではないでしょうか。この着想から、里親サポートという概念が生まれました。

 理想を実現するには様々な困難があると思います。けれども私たちがやろうとしていることは、ペット問題のみならず、現代社会で孤独やストレスに悩むあらゆる世代の人たちに対しても一助となると信じています。

 私たちキャッツ・ウェルケアは常にネコとヒトの福祉向上を目指して課題に取り組んでいきます。

 キャッツ・ウェルケア 川越

************************************ ***************

キャッツ・ウェルケアさまは11月末ごろ大阪市西区でオープン予定です。
お問合せは、たゆたひの「お問合せ」からお願い致します。

あなたの大切なペットについて、
お気軽にご相談ください。
LINE公式アカウントのご登録
よろしくお願い致します。
※QRコードをタップするとLINE公式アカウントに移動します