「ずーっと ずっと だいすきだよ」

「ずーっと ずっと だいすきだよ」

2019.09.15

ハンス・ウィルヘルム えとぶん
久山 太市 やく
評論社 

<あらすじ>

ぼくは、エルフィが
世界で一番すばらしい犬だと思っている。

ぼくとエルフィはいつも一緒でした。
そして、いっしょに大きくなりました。

お兄さんや妹も、エルフィのこと大好きだったけど
だれもエルフィに「大好きだよ」って言ってあげませんでした。
きっと、言わなくてもわかるって思っていたから。

エルフィは、ぼくよりずっと早く大きくなりました。
そして時がたち、
エルフィは年を取り、寝ていることが多くなり
散歩も嫌がるようになります。

ぼくは、とても心配しました。
獣医さんにも診てもらったけど
できることは何もなかった。
「年を取ったんだよ」と言うだけだった。

そのうちエルフィは
自分で階段を登れなくなり
ぼくは、抱っこして自分の部屋に連れていき
寝る前には必ず
「エルフィ、ずっと大好きだよ」って言ってあげました。

そんなある朝、エルフィが死んでいました。
家の庭にエルフィを埋めて
みんな泣きました。

ぼくも悲しくてたまらなかったけど
毎日エルフィに「ずーっと大好きだよ」って言ってあげてたから
兄さんや妹より気持ちが少し楽だった。

ある日
となりの子が子犬をくれると言ったけど
ぼくは断って、代わりにエルフィーのバスケットを
その子にあげました。

いつかまた犬や他の動物を飼うことがあるかもしれないけど
そのときも言ってあげるんだ。
「ずーっと、ずっと、大好きだよ」って。

2018年5月撮影

人間を含め、生き物は生まれた瞬間から
死に向かっています。
致死率100%なのです。

そして、人間よりも犬の方が早く大きくなり
人間よりも寿命が短いのは周知の事実です。

大切な家族(ペット)との別れのカウントダウンは
出会った時から始まっている。
その別れをどう受け止めるのかは
一緒にいる時に、どういう関わりをしていたかに繋がってくるのではないでしょうか。

この作品の「ぼく」は、
いつも「エルフィ大好きだよ」って言葉をかけていました。
しかし、お兄さんや妹は、エルフィを好きだと思っていても、
それを直接伝えることはしていなかったので
「ぼく」の方が気持ちが少し楽だったと言っています。

自分の気持ちを相手に伝えるということは
もしかしたら、
「相手に気持ちが伝わるかどうか」よりも
実は、「自分の気持ちを確かめる」ための
「自分のための」大切な行為なのかもしれません。

あなたは、大切な家族(ペット)に
自分の想いを伝えていますか?
どんな風に伝えていますか?
そして、いつか来る別れの時
あなたは、どんなお別れをしますか?

「どうして死んでしまったんだ」と泣き崩れる?
「今までどうもありがとう」と感謝の気持ちを伝える?
「ずーっと、ずっと、大好きだよ」といつもと同じ言葉?

大切な家族(ペット)が、あなたに残してくれたものは?

岡松久美子
絵本教育研究所 代表

1971年生まれ
大阪市出身

子どもの頃から自己肯定感が低く
もがき苦しむ10代~30代。
30代半ば、ある人との出会いから心理学を学ぶ機会を得る。

心理と絵本との出会いから
自己肯定感を高めることの重要性を感じ
自分で自分の心を育てることを実践していく。

また悪性リンパ腫(血液のがん)を罹患し
より一層メンタルヘルスの重要性を感じることとなる。

これらの経験をもとに、
「心理学」と「絵本」を使った独自のプログラムを考案し
2019年より、「絵本でかんたん心理大学」という
絵本をツールとした心理講座を開講。
難しいイメージの心理学を、わかりやすい言葉で解説し
絵本をツールに使用することで、より深く心に残る講座だと
受講生からは好評。

また、保育園や学校など保護者向けの子育て講演会では
号泣する保護者が続出したり
学校で授業をすれば、
「こんな積極的に授業に参加している生徒たちを見たことがない!」と先生が驚くなど
個性的で心に響く講演・授業が特徴。

絵本教育研究所ホームページ
https://ehon-tanemaki.jimdo.com/

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